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2018.04.03

『アジア探索016~シンガポール編②』ラッフルズ・ホテルとシンガポール・スリング

『アジア探索016~シンガポール編②』

ラッフルズ・ホテルとシンガポール・スリング

ラッフルズ・ホテルの2階に、The Long Barというバーがあります。ここは、シンプルな正統派のバーですが、「シンガポール・スリング」の発祥の地として知られています。20世紀初頭、シンガポールが英国の植民地であった時代、ここは、外国人の社交場になっていたそうで、女性が人前でお酒を飲むことははばかられた当時でも、フルーツを飾り付けたジュースのように見える、女性でも飲みやすいカクテルとして考案されました。マラッカ海峡に沈む夕日をイメージした、エレガントなバラ色のカクテルは、女性に人気を博し、瞬く間に世界に広まったとのことです。

ロングバーでは、今でも英国風紳士、カメラやスマートフォンを持った旅行者が往時を偲びながらリラックスしたひと時を楽しんでいます。ピーナッツの殻は、床に捨てるのが英国流といったところでしょうか。2018年中ごろまではホテルの全面改装のためクローズしているとのことで、再開業が待たれます。

ラッフルズ・ホテルはラッフルズ卿の没後60年経った1887年に創設されました。当初はビーチサイドの全10室のホテルでしたが、1899年にほぼ現在の原型となるコロニアル様式の建物になり、全室スイート、調度品も最高級で、ヨーロッパ諸国から「スエズ以東でもっともすばらしい施設」と高い評価を得たそうです。

では、「シンガポール建設の父」と呼ばれたラッフルズ卿とは、どのような人物だったのでしょうか?次回にご紹介します。

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