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2019.06.25

『アジア探索044~ソウル編⑤』漢陽都城と東大門界隈

『アジア探索044~ソウル編⑤』

漢陽都城と東大門界隈

東大門(トンデムン)は、南大門、西大門、粛清門とともに、漢陽(ハニャン)を囲む城郭の四大門の一つで、正式には興仁之門(フンインジムン)と言います。

これらの門の内側が漢陽都城(ハニャンドソン)と呼ばれる歴史・文化区域で、この区域に関しては、建物の高さ制限が長年議論されています。1990年代までは区域別に異なる高さ制限が決められていましたが、2000年に一律90mの高さ規制が設けられ、その後110mに緩和され、公共への貢献によってはさらに緩和できるようになりました。

20165月、朴元淳(パク・ウォンスン)市長が内四山(酪山・仁旺山・南山・北岳山)の高さを基準に、改めて最高高さ90mの制限と定めましたが、2018年秋になって、同市長は、都心複合開発を通じた住宅供給を拡大するため、高さ110mの制限に戻す構想を打ち出しました。容積率も、ソウル市内は一律600%に下げ、公共への貢献に応じて最大200%加算できるようにしたようです。

東大門は、周辺に東大門総合市場や平和市場が立地したことから、外国人観光客にとってもショッピングの目的地になっています。東大門総合市場は、A棟、B棟、C棟、ショッピングタウンそれぞれ7階建ての4棟の建物に4,000以上の店舗がある生地、服飾品、各種アクセサリーパーツなどの総合市場兼小売施設となっており、内外から買い付けに来るプロ、外国人観光客、地元の人々など顧客層も変化に富んでいます。周辺にはミリオレ東大門店(1998年開業)、ロッテフィットイン東大門店(2013年開業)、DOOTA MALL2014年リニューアル開業)などの商業施設が集中しており、ほとんどの店が深夜も営業しています。

そんな東大門に、ザッハ・ハディド設計の巨大文化施設が登場しました。詳しくは次回に。

 

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