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2019.06.04

『アジア探索041~ソウル編②』 ソウル広場と日韓ワールドカップ

『アジア探索041~ソウル編②』

ソウル広場と日韓ワールドカップ

4月27日の夜、羽田から飛び、金浦空港に着くと10時でした。ちょうど空港のUBER配車サービスが終了する間際の時間で、白タクらしき客引きが大勢入ってきましたが、UBERを選択して無事にホテルに着きました。

今回泊まったのは、明洞(ミョンドン)地区にも近いザ・プラザ・ソウル・オートグラフ・コレクションです。韓国のハンファホテル&リゾート傘下のホテルですが、2015年にマリオット・インターナショナルが独立系ホテルを集めたブランド「オートグラフ・コレクション」に加わりました。地下鉄市庁駅の真上という至便な位置にあり、翌朝、部屋から街を眺めると、正面の眼下にソウル広場や市庁舎が見えました。

ソウル広場は、以前は小公門路、南大門路、太平路、乙支路、世宗路、武橋洞路という6本の道路を結ぶラウンドアバウト(いわゆるロータリー)でしたが、車道部分を大幅に減らして市民のための広場に改修したのです。ソウルにはもともと広場はほとんど無かったのですが、2002 年に日韓共催で行われたFIFAワールドカップの際、ソウル市政府は交通規制によってソウル市庁舎の前のスペースを屋外での応援のため開放し、それ以降、市民から広場建設を望む声が高まったとのことです。

かねてからこの広場周辺の複雑な交通処理方法を改善することも重要課題であったことから、周辺道路の交通方式の抜本的な改造と併せて広場の整備が事業化され、2004年に完成しました。総面積13,207㎡のうち6,283㎡は芝生で、舞台、噴水もありピクニックもできます。ライブ演奏その他のイベント、パフォーマンスも行われ、冬季にはスケート場が設置されます。この広場のシンプルなデザインは、韓国独特の「マダン」(=:天の「気」を受ける場)をイメージして、余白美を生かした空間を目指したものなのだそうです。

このように車道を大幅に減らして歩行者のための広場にすることは東京では困難ですが、ソウルでは当時の李明博(イ・ミョンバク)市長の号令の下、一気に実現したのですね。これも、韓国の一面を現しているのかもしれません。

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