『東京探索031』 新宿エリア⑦
花園神社と新宿ゴールデン街
歌舞伎町の賑わいに接して東側には新宿区役所があり、さらに東に少し歩くと花園神社があります。花園神社は、江戸開幕前からこの地にあり、宿場のひとつ内藤新宿が開かれて以来、新宿総鎮守として祀られているそうです。今でも、新宿でビジネスをしている多くの企業人や商店主が商売繁盛を祈願しに来ているようです。
そして、その新宿区役所と花園神社の中間あたり、靖国通りからみると「四季の路」(都電13系統の軌道跡地に新宿区が整備した遊歩道)の奥に、今やインバウンドの外国人に屈指の人気を誇る夜のスポットとなった「新宿ゴールデン街」があります。
もともとは、1950(昭和25)年ごろに、新宿駅前の闇市を撤去した際に代替地として与えられた場所だそうですが、50m四方程度の一角に木造2階建ての長屋が並び、そこに3坪ほどのバーなどが200店以上営業しているレトロな空間です。昭和中期にタイムスリップしたような感覚、居合わせた客同士でも気軽に話せる雰囲気が好評なのでしょう。確かに外国人旅行者から見ると、エキゾチックな要素満点なのでしょうね。
歌舞伎町の景色は変わっていったとしても、ここだけは、当分変わりそうもありません。花園神社の氏神さまは、そんな新宿エリアをどのように見守っているのでしょうか?