『アジア探索034~ジャカルタ編①』
インドネシアという国
2019年に入りました。昨年は日本にもインドネシアにも災害が多い年でしたが、今年が皆様にとって幸多い年となることをお祈り申し上げます。
今回からしばらく、インドネシアの首都、ジャカルタを探索してみたいと思います。バリ島に行った方は多いでしょうが、首都ジャカルタに足を踏み入れた方は少ないのではないでしょうか?インドネシアは2017年現在、人口2.6億人(IMF調べ)で、アジアで3番目、世界でも4番目の大国ですが、アジアの中で日本人にはあまり馴染みがない国の一つかもしれません。
国土はジャワ島、スマトラ島、カリマンタン島(英語名はボルネオ島)をはじめ、赤道にまたがる13,466個の島により構成され、約300の民族が住んでいます。オランダ東インド会社による覇権の時代、英国による統治、第二次世界大戦を経て、1949年に独立しました。独立の象徴である金色の神鳥ガルーダが描かれた国章には、ジャワ語で「多様性の中の統一」という言葉が記されています。イスラム教徒が86%を占めていますが、バリ島でヒンドゥー教徒が、一部の島ではキリスト教が多数派で、お互いに多様性を認めようとしているようです。
10世紀から移民を始めた華人(中国・台湾からの移民)は今では740万人に増え、華人系の企業が経済界でも力を持っています。歴代政権との関係では迫害された時期もありましたが、基本的には「政治を避けて経済に関わる」という処世術で安定した地位を確保しているようです。プライスウォーターハウスクーパースなどの予測によれば、インドネシアのGDPは2030年代に日本を抜き、2050年には世界4位となると言われています。
そんなインドネシアの首都、ジャカルタはどのような様相を示しているのか、ご一緒に探索してみましょう。