『アジア探索013~ハノイ編⑤ 』
ゆっくり、着実に進むハノイの都市開発
ハノイの旧市街地は、中国による統治の時代やフランス植民地時代の面影を少し残しながら、風情を保っています。新たな高層ビルなどの開発は、韓国系のロッテセンター(65階建て)やカンナム・ハノイ・ランドマークタワー(72階)など主として市街地西側の、東京で言えば環七や環八に相当するあたりで少しずつ進んでいます。また、ホン河(Red River)を渡った東側や北側にも、新市街地ができつつあります。地下鉄1号線や2号線の工事も進んでいるようですが、相当時間がかかっているような印象で、中国と比べるとすべてについて、あまり急いでいないのではないかと思えてきます。
2015年に、ホン河を渡った東側にイオンモールができました。日本式と言えるのでしょうか。和食レストラン、安全な食品、炊飯器などの日本製品が人気を博しているのでしょうか、オープン当初から好調のようです。
再開発などの市街地の更新のスピードより、店舗業態や若者の新たなライフスタイルが海外から輸入されるスピードの方が速いためか、街の面影とそこでの生活のギャップのような感覚が得られ、どことなく不思議です。
近年、ベトナムの一部に特区を設定し、その中ではカジノもできるようにするとのことで、海岸沿いのリゾート開発も進められています。世界遺産でもあるハロン湾では、大手の不動産開発事業者サングループが、中国人観光客をターゲットにした巨大開発を進めています。