『アジア探索011~ハノイ編③』
ハノイの歩道とスローライフ
ハノイの歩道は、庶民の食事場所でもあります。ハノイ名物のフォー(米で作った半透明の乾麺)、ブン(米で作った白い面)、惣菜と白米などを食べさせる店が至るところにあり、店の中にもベニヤ板のテーブルとプラスティックの「お風呂イス」が並んでいますが、歩道にもイスを並べている店が多く、客も歩道で食べるのが好きなようです。パリのカフェも歩道にテーブルを出しています。それとはお洒落度合いに相当格差がありますが。そのうえ、前回ご紹介したように歩道がところどころバイク置き場のようになっていますから、歩きにくいことこの上ありません。
カフェの前などに、50代~60代と思われる男性が昼間から座っている光景をよく見かけるのでなぜなのかと思い、ベトナム人ガイドに尋ねたところ、「彼らは働かなくてもいいんですよ。若いとき戦争に行ったし、奥さんが働き者だからね。」とのこと。自分の飼っているオウムやインコなどの鳥を鳥かごに入れて「出勤」し、頭上の電線から鳥かごを吊るして鳴き声などを自慢するのが日課のようです。まさに、スローライフですね。