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2018.01.09

『アジア探索009~ハノイ編①』ベトナム・ハノイ散歩

『アジア探索009~ハノイ編①』

ベトナム・ハノイ散歩

上海に続くアジア探索シリーズの第2弾として、ベトナム、ハノイに関して雑感をご紹介したいと思います。やや取りとめのない話になるかと思いますが、お付き合いください。

ベトナムは、小さい国のようですが、南北に長く、ほぼ北端に近いハノイから南端に近いホーチミンシティまで、陸路で1,600km以上あります。これは日本で言えば、青森市から東京まわりで山口市まで行く距離に匹敵します。面積は33万k㎡、日本の37万k㎡と大差ありません。人口も9,270万人(世界14位:2013年)で、なお年間1.15%増加しており、国連による2050年の予測値を見ると、約1370万人と、日本の人口に肉薄するとのことです。

ベトナム全土が北回帰線より南で、ハノイの緯度が21°HCMの緯度は10.5°です。気候に関しては、ハノイとホーチミンシティとでは全く違います。

ホーチミンシティは一年を通して30度以上でありながら風があれば体感温度はそれほど高くないのに対し、ハノイは夏には時として高温多湿になり、40°を超える一方、冬は寒く、くらいまで下がり、ダウンジャケットが必要なほどです。これはおそらく、西側のサパなどの高地から冷たい風が吹き下ろすからでしょう。シベリアから吹いてきた冷たい北風がヒマラヤに当たり、山脈に沿って東側に流れて来る、ハノイはその寒気のルートの上にあるからだ、ともいう人もいます。なるほど、香港でも冬は寒くなることがあります。

それでも日本人の中には、ホーチミンシティより、四季がはっきりしているハノイが好きだという人も多いようです。

ハノイの市街地は、全体としてはアジア色が強い中に、柱に漢字が刻まれた仏教寺院や、フランス植民地時代に建てられた小洒落た洋館などが織り交ぜられ、雑然としていながら、どこか人を惹きつける街並みを持っています。ベトナムコーヒーが有名ですが、確かに通りのあちらこちらにカフェがあり、歩道に面したテーブルで昼間から人々がおしゃべりを楽しんでいます。

旧市街地には何条かの幹線道路も通っていますが、片側一車線や一方通行の道も多く、通勤時間帯などはモーターバイク(多くは原動機付き二輪車)や電動自転車などが道幅いっぱいに群れになって走る光景が見られます。10年前は、バイクの群れの中にときどき自動車が混じっていた程度でしたが、最近自動車の割合が増えてきたそうです。街を歩いていると、バイクや車がせわしなくクラクションを鳴らしながら走っているのですが、全体としては、どことなくゆったりと時間が流れている気がします。

今回から、何回かにわたって、バイクの話、通りの話、スローライフの話などをさせていただき、垣間見たベトナム人の気質や、最近の都市開発の動きなどをご紹介したいと思います。

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