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2019.07.30

『アジア探索049~ソウル編⑩』汝矣島の63ビルディングと新道林のD-CUBE CITY

『アジア探索049~ ソウル編⑩』

汝矣島と63ビルディングと新道林のD-CUBE CITY

汝矣(ヨイド)島は、面積2.9k㎡ほどの漢江の中州で、日本統治時代から1970年代はじめまで軍用の飛行場として利用されていました。その後は広場として緑地化され、漢江市民公園・汝矣島地区と位置づけられて、スポーツ施設や汝矣島支流生態公園が創られました。1975年に国会議事堂がこの地に移転、1979年には韓国証券取引所が明洞から移転し、周囲に証券会社が集中しています。

1985年開業の63ビル(旧称:大韓生命63ビル)は、アメリカのSOMの設計による高層オフィスタワーで、地上249m、虎ノ門ヒルズとほぼ同じ高さです。ソウル市内を一望できる展望台「63 SKYDECK」の他、地下に水族館「63シーワールド」、IMAXシアター、「ギャラリア免税店63」なども併設しています。ビル全体が金色に見えることから「ゴールデンタワー」とも呼ばれてソウルの名所の一つになっています。同じく汝矣島にソウル国際金融センター(IFCソウル、285m)2012年に開業するまで、ソウルで最も背の高いビルでした。汝矣島にはこの他、LGグループの本社ビル、韓国放送公社 (KBS)などがあります。

さらに南へ行き、漢江を渡ったあたりに地下鉄の新道林(シンドリム)という駅があり、その駅と直結して日本の森ビル株式会社が開発したのがD-CUBE CITYです。韓国版の六本木ヒルズと言えるような施設構成の複合ビルで、延床面積約35万㎡に及びます。高さはオフィス棟189.95(42)、住居棟185.6(51)、オフィス棟の上部にはシェラトンホテルが入っています。

地下2階から地上6階の低層部は、現代百貨店を核に、日本のテナントも多く入居した飲食街を含む商業施設があります。シネマコンプレックスや、ポロロという人気キャラクターのテーマパークなども併設されており、ミュージカル専門ホールの企画運営面の構想作成には、日本の「劇団四季」が協力したそうです。

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