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2019.01.29

『アジア探索037~ジャカルタ編④』コタ・トゥアとカフェ・バタヴィア

『アジア探索037~ジャカルタ編④』

コタ・トゥアとカフェ・バタヴィア

インドネシアを観光するなら、ウブドの棚田があるバリ島、ボロブドゥール遺跡のあるジョグジャカルタ、コモドオオトカゲのいるコモド島など見所があります。

ジャカルタ市内には、観光資源はあまり多くないようですが、のんびりタイムスリップしたような雰囲気を味わうとすれば、コタ・トゥア(オールドシティ)の「カフェ・バタヴィア」が一押しです。ジャカルタの目抜き通りの北端、港湾地区に近い地域の一部が、17世紀建造の歴史的建築物が保全された一角となっています。特に欧米からの観光客に人気があるようで、市内の各所からはトランス・ジャカルタというバスで行けます。

カフェ・バタヴィアは、コタ・トゥアの一角、ファタヒラ広場(Taman Fatahillah)に面しており、インテリアは17世紀を彷彿とさせます。

コーヒーの種類は実に豊富で、トラジャだけでなく、カリマンタンやパプアなど各地のコーヒー豆を10種類ほど取り扱っています。「Batavia Coffee」というコーヒーベースのカクテルも美味でした。ランチやディナーも可能で、柱に飾られた有名人の写真の額の裏には、デザートメニューが描かれています。

もともとバタヴィアの名は、古代ローマ時代に今のオランダにあたる地に住んでいたゲルマン系部族の名前に由来するとのことで、1619年、オランダ東インド会社の東インド総督がバンテン王国からこの地を占領、堅固な要塞を建設し、バタヴィア城と名づけたそうです。

城壁を巡らした地区の中には砲塔を備えた政庁がありました。チャイナタウンもありましたが、これは、当時オランダが日本と中国の間の中継貿易を担っていたからだそうです。現在でもコタ・トゥアには、華人が比較的多く住んでおり、中華料理店などが集まっています。

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