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2018.08.29

『アジア探索025~台湾編②』松山文創園區

アジア探索 台湾編②

松山文創園區

羽田からANAに乗ると3時間半で台北(松山空港)に着きます。気温は東京とそれほど変わりません。いまや東京はアジアで最も暑い都市のひとつになっているようです。

ホテルに着いて早速市内見物。台湾でも公共レンタル自転車がずらりと並んでいます。中国本土のそれは赤字経営が多いそうですが、台湾はどうなのでしょうか。使用率は高いそうです。

まずは「101」などがある信義エリアからほど近い、「松山文創園區」に向かいました。「日本初期モダニズム建築」の味のある趣が気になっていたところです。

日本統治時代の1937年に建てられた「台湾総統府専売局松山煙草工場」の跡地をリノベーションした施設で、敷地面積は6.6haに及んでいます。2001年に台北市政府によって史跡に指定されたオフィス棟、15号倉庫、製造工場、ボイラー室のほか、歴史建築物としての検査室、機械修理工場、育児室、バロック式の庭園などが見ものでした。

元煙草工場の西側は、「松山文創園區」と台湾クリエイティブデザインセンターの共同企画による「台湾デザイン館」として使用されています。2011年秋の「台北世界デザイン展」を契機につくられたようです。煙草工場だった当時は、2階に機械が置かれていたため1階には多くの梁と柱があり、2階には柱がまったくありません。壁一面に作られた窓は改修されたようですが、中庭を囲む回廊は、ルネッサンス様式の礼拝堂などを想い起こさせます。

機械修理工場として使われていた建物が、赤と白を使ってお洒落にリノベーションされ、琉璃工房(ガラスアートギャラリー)及び小山堂TMSKという園内唯一のレストランになっています。オープンテラスもあり、なかなか優美な雰囲気でした。往時の煙草工場で日本人経営者と台湾人のワーカーは、どのように接していたのでしょうか?しばし想いを馳せてみました。

松山文創園區の敷地内に、「誠品生活松菸店」があるのを発見しました。台湾最大の書店、生活提案型の書店として知られている「誠品書店」は、今回の探訪の主目的の一つで、このシリーズの後半で改めて詳しくご紹介させていただきたいと思いますのでお楽しみに。

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