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2017.09.12

『わが国の都市をめぐる今日的課題006』スマートシティ

『わが国の都市をめぐる今日的課題006

スマートシティ

スマートシティとは、一言で言えば、「ICT, IoT, AI技術を活用してエネルギー供給・交通を含めた都市基礎施設や社会インフラを合理的・効率的(スマート)に運用することによって、人々がより快適に暮らすことができる都市」といったところでしょうか。

エコシティにおいてもすでにエネルギーの「見える化」などにはICT技術が駆使されているわけですが、スマート化されるべきインフラとしてはエネルギー供給、水の供給処理、交通システム、ごみ処理等のハード系に加えて、ホームセキュリティ、健康管理・医療・介護サービス、教育、防災などのソフト系、さらにはコミュニティ活動の情報共有などの要素も加えることができます。

神奈川県藤沢市の「藤沢サステイナブルスマートタウン」は、19ヘクタールの用地に、約1,000戸の戸建住宅、湘南T-SITE、コミュニティ施設などから構成されています。各住戸の屋根にはソーラーパネル(PVパネル)が設置され、余剰の電力は電力会社が買い取る仕組みで、電気自動車(EV)を蓄電施設として利用できるシステムが構築されています。

千葉県柏市の「柏の葉スマートシティ」は、公・民・学の連携に基づき、「環境共生都市」・「新産業創造都市」・「健康長寿都市」をキーワードに、約273ha の土地区画整理事業エリアのうち、先行するゲートスクエア地区約12.7haにエリアエネルギー管理システムを導入し、約2,000戸の住宅に人々が住まい、約1,000人のワーカーがオフィスで働き、年間約700万人が商業エリアに集う複合開発型スマートシティを目指しています。

欧州でも多くのスマートシティ・プロジェクトが推進されており、EUの2014年レポートによれば、2011 年時点で人口が10 万人以上の468 都市のうち240 都市がスマートシティと分類されているとのことで、ハンマビー・ショースタッド(スウェーデン)の取り組みなどが有名です。

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