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2020.02.18

『東京探索061』渋谷エリア⑮ ますます魅力を増す渋谷・未来への展望

『東京探索061』渋谷エリア⑮

ますます魅力を増す渋谷・未来への展望

皆さんと渋谷を探索してきましたが、いよいよ最終回です。渋谷駅周辺エリアは大きく4つに分けられるという話をしましたが、まとめて振り返ってみたいと思います。

1970年代から1990年代にかけてファッショナブルな渋谷をリードしてきたのはハチ公広場を起点として公園通り、センター街、道玄坂のある北西方面でしょう。従来からの商業施設・文化施設の集積があり、BUNKAMURAや改築再オープンした渋谷PARCOなどの根強い吸引力もあって、今後もますます成熟していくでしょう。

北東方面は、宮益坂、東急文化会館などが古くから親しまれてきたエリアですが、渋谷ヒカリエが起点となって、今後、青山・表参道・原宿方面に向けてどのように展開していくかが見ものです。MIYASHITA PARKのプロジェクトなどが進んでおり、渋谷キャスト、キャットストリートを擁する「裏原宿」方面も新たな発見に満ちています。

南西方面は、渋谷セルリアンタワー、インフォスタワーなどの誕生によって2000年前後から人の流れが向くようになってきたエリアですが、渋谷フクラスを起点にしたデッキによって行きやすくなり、桜丘の再開発へと続き、ビットバレー第2章を支えるエリアとして期待されます。

南東方面は、これまで大規模施設がありませんでしたが、渋谷ストリームの誕生、歩道橋やデッキの改善によってアクセスしやすくなり、変わりつつあります。そして、これらを繋ぎ、新たな求心力も持つのが渋谷スクランブルスクエア、といったところでしょうか。

地下歩行者通路、歩行者デッキのネットワークが渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエアのアーバンコアをはじめとした快適な上下動線によって結ばれ、各鉄道駅とも快適で便利な動線で結ばれることによって、渋谷駅周辺の回遊性はますます向上していきます。そのような中で、若者に限らず、多種多様な属性・年齢層の人々が、自分の居場所を見つけることができるでしょう。従来からの文化・娯楽・買い物・食事の街に、ITを中心としたビジネスの集積地という性格が加わってきたようで、渋谷区のオフィス平均賃料もかなり上昇しているようです。

渋谷駅周辺エリアは、青山、表参道、原宿エリアとも、もはや切れ目なく連続し、グレイター渋谷とでも言うべき圏域を形成しています。これに関しても、近いうちに探索したいと思います。(渋谷シリーズ おわり)

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