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2019.12.10

『東京探索052』渋谷エリア⑥ 渋谷フクラスー東急プラザ渋谷の進化

 

『東京探索052』渋谷エリア⑥

渋谷フクラス ―東急プラザ渋谷の進化

JR渋谷駅の西側、東京都南西部、世田谷区・目黒区方面に向かうバスが並ぶ渋谷駅南口。そのバスターミナルを挟んでJR渋谷駅・東急東横百貨店南館の向かい側にあったのが商業施設「東急プラザ渋谷」です。9階にあったロシア料理のロゴスキーや、地下1階の渋谷丸鮮市場には、澤光青果、魚耕、ニュー・クイックなど強力なマグネット店舗が営業していたことが印象深く残っています。開業は1965(昭和40)年で、当初は東急不動産などが入居する「渋谷東急ビル」でした。

そんな東急プラザ渋谷が建替えとなり、渋谷フクラス(FUKURAS)として125日に開業しました。東急プラザ渋谷は、そのうちの商業施設部分の名称として残っており、9階~17階はGMOインターネットグループが入居するオフィスフロアです。

東急プラザ渋谷が2階から8階まで及び17階の一部~18階を占めていて、BEAMS など69テナントが入居しています。5階には、50代~80代のアクティブシニアを「グランエイジ」と呼び、彼らをターゲットにして「終活」をテーマにしたさまざまなサービスを展開する「ライフストーリーズサロン」が開業、また、17階の一部~18階にはSHIBU NIWAと称するルーフガーデンを絡めて、シンガポール発のエンターテインメントレストラン「セラヴィ」が日本初出店しています。全体として40代から60代の大人をターゲットにしているようです。

1階はバスターミナルで、二子玉川と結ぶ路線バスのほか、羽田空港や成田空港と結ぶリムジンバスが発着しており、SHIBUYA-SANと称するインバウンド観光客向けの支援施設も設置されています。このため、商業施設のメインエントランスが2階になっており、その2階レベルには桜丘、セルリアンタワー方面へと繋ぐ歩行者デッキが接続しています。

渋谷駅周辺エリアは、南北に走るJR山手線の高架軌道、東西に走る国道246号線及び首都高速道路3号線によって大きく4つのエリアに、心理的に分断されています。渋谷フクラスを起点とした歩行者デッキと併せて、JR山手線の東側にもネットワーク状の歩行者デッキが整備されており、回遊性を高めています。

デッキ上からは、解体、掘削に入っている段階の桜丘再開発の現場を覗くことができました。これらすべてが、渋谷大改造の一環なのですね。

 

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