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2019.11.12

『東京探索048』渋谷エリア② 渋谷スクランブルスクエアと「ビットバレー第2章」

『東京探索048』渋谷エリア②

渋谷スクランブルスクエアと「ビットバレー第2章」

渋谷スクランブルスクエアは3棟合計で延床面積270,000㎡になる予定で第2期となる中央棟、西棟は20203月で営業が終了する東急百貨店東横店西館・南館の跡地に建設され、2027年度完成予定です。

今回竣工したのは第1期の東棟で、全体の3分の2強の面積を占めます。地下2階~地上14階は約32,000㎡の商業施設で、一流ブランドショップ・服飾・飲食のほか、10階・11階には東急ハンズ・TSUTAYAなどのライフスタイルストアが集められ、3階、7階、12階には展示会や体験型イベントが行なわれるスペースがあります。

1745階は賃貸オフィスで、サイバーエージェント、ミクシィ等のテナントが入居予定。15階には約2,600㎡の産業交流施設 「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」があります。東大などの有名大学と連携して会員向けのプログラムを提供する場で、彼らのウェブサイトによれば、「年齢や専門性に関係なく、渋谷のような場所でしか見られない多様な人々を相互通信と交流のために集め、世界の新しい価値につながる種を生み出すことを目的とした会員限定の共同創作施設」とのことです。スクランブルスクエアに相応しく、「渋谷から世界へ問いかける可能性の交差点」として期待されます。

渋谷には、2000年頃からIT企業が集まるようになり、ビットバレーと呼ばれるようになりました。渋谷の渋い(bitter)とコンピューターの情報量を表すビット(bit)をかけているのですね。DeNAがヒカリエに、Googleが渋谷ストリームに入居したほか、GMOが渋谷フクラスに入居する予定で、IT起業の雄が渋谷に再集結、「ビットバレー第2章」が始まると言われています。

渋谷スクランブルスクエアの事業主は、東急・東日本旅客鉄道・東京地下鉄の3社です。これまで渋谷地区は商業集積地として認識され、東京のオフィス市場における業務集積地としてはあまり認識されていませんでしたが、オフィステナントリーシングのキャッチコピーに表されているとおり、ここは「丸の内でもなく、六本木でもなく、虎ノ門でもなく。」渋谷です。

エリア間競争の新たな展開が、まさに今始まります。

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