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2019.02.12

『アジア探索039~ジャカルタ編⑥』多様性の国の行く末はいかに?

『アジア探索039~ジャカルタ編⑥』

多様性の国の行く末はいかに?

ジャカルタの表通りの街並みは、流石3,000万都市だと思わせますが、人々の立ち居振る舞いは、東京と比べるとどこかのんびりしているように感じます。イスラム教徒は多いのですが、戒律は厳しくなく、また、多様性を認めることが国民性なのでしょうか。

ジャカルタの街が歩きにくいというお話を以前しましたが、これは主に歩道が狭いためと、暑いためだと考えられます。近年開発されたスナヤン地区など一部の地区には歩行者空間が整備されており、朝は散歩やジョギングを楽しむ人もいますが、多くの人は街歩きできず、随所にあるショッピングセンター内で冷房の効いた室内を散策したり、カフェでくつろいだりしています。

インドネシアの料理は、スマトラ島のパダン料理、ガドゥガドゥ、ミーアヤム、ナシゴレンなど庶民的な食べ物が多く、高級なところではいくつかのホテルのオックステイルスープが有名といったところでしょう。ちなみに、ジャワ島にはジャワカレーはないようです。天津に天津飯がないのと同じです。アジア各国に共通する現象ですが、ラーメン、うどんや日本料理も人気が高いようです。

酒類の関税が高いので、ワインや焼酎などは地元のビールと比べると極端に高くなります。イスラム教徒はお酒が飲めないので、ローカルフードのレストランではビールも提供していません。

そんなインドネシアが経済成長し、GDP2030年代に日本を抜き、2050年には世界4位となると言われています。正直なところ私にはまだ実感はわきません。現状では、法的安定性が低く海外の企業が進出しにくい面があり、社会が成熟するにはもう少し時間がかかりそうです。

それでもなお、中間層の人口は確実に増えているし、内需は増えるでしょう。ポテンシャルは高く、実際、アジア大会も昨年行われました。今後のトップリーダーの舵取りしだいでは、インドネシアがオリンピックも開けるような国になるかもしれません。

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