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2018.06.11

『建造物記念日002~虎ノ門ヒルズ』虎ノ門地区活性化の先駆者

『建造物記念日002~虎ノ門ヒルズ』

虎ノ門地区活性化の先駆者

「建造物記念日第2弾」は、2014611日開業、本日4周年を迎えた虎ノ門ヒルズです。

アークヒルズ、六本木ヒルズと続いた森ビルの大型複合再開発「ヒルズ」シリーズの中で三番目に大きなビルで、完成前後にはマスコミにも取り上げられ、多くの人が見物に来ていました。

虎ノ門ヒルズの大きな特徴は、東京都施行の「第二種市街地再開発事業」の施設建築物であることと、「立体道路制度」を用いて建物敷地の一部に「区分地上権」が設定され、幹線道路が建物の足元を貫通していることでしょう。

この道路は新橋・虎ノ門を結ぶ「環状2号線」なのですが、この道路が戦後間もない1946年に都市計画決定されてから、紆余曲折はありましたが、完成まで実に68年かかったことになります。現在皆さんが目にするような美しい姿で、超高層ビルを携えたトンネルと地上部の二層構造でこの道路が完成するまでには、さまざまな関係者の創意工夫や熱意ある説得、たゆまぬ努力があったことでしょう。

そして今、この虎ノ門ヒルズを起爆剤として、周辺の街区、環状2号線の沿道再開発の動きが活性化しています。地下鉄日比谷線が近くを通っており、神谷町駅と霞ヶ関駅の間に、「虎ノ門新駅」が計画され、2020年の東京オリンピック・パラリンピック前の供用開始、2022年の最終完成を目指しています。新橋方面から虎ノ門ヒルズへ向かう環状2号線の地上部は、「新虎通り」と呼ばれ、両側にそれぞれ幅13mの歩道を備えており、両側にオープンカフェが並ぶ、シャンゼリゼのような通りが目指されています。

虎ノ門ヒルズの高さですが、公称では247mです。東京ミッドタウンの248mに一歩譲る形となっていますが、実は255.5mあるという説があります。公共事業としての遠慮があったのではないかとの憶測もありますが、定かではないようです。

今回は、「建造物記念日」としてのご紹介でしたが、次回以降、「東京探索シリーズ」虎ノ門編として、しばらく続けたいと思います。ご期待ください。

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