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2019.03.26

『東京探索030』新宿エリア⑥ 新宿TOKYU MILANO計画-都市再生特別地区の新しい形

『東京探索030』 新宿エリア⑥

新宿TOKYU MILANO計画都市再生特別地区の新しい形

201859日付けの日本経済新聞によれば、歌舞伎町一丁目地区都市再生特別地区における東急電鉄と東急レクリエーションの共同プロジェクトが現在進行中で、高級ホテル、8スクリーン・5,800㎡のシネマコンプレックス、850席・3,300㎡の劇場、1,500人収容・3,200㎡のライブホールなどが立体的に積層した40階建て、高さ225mの高層ビルが建設されるようです。2018621日に東京都によって都市計画決定されました。

計画地は、主としてかつて新宿ミラノ座という映画館、ミラノボウルというボウリング場があった敷地ですが、現在すでにそれらは取り壊され、暫定利用としてVR Zone Shinjukuが営業しています。そして、この「新宿TOKYU MILANO計画」による複合ビルは、ゴジラヘッドを持つ「新宿東宝ビル」の西側に整備された「シネシティ広場」の奥に建ちます。低層部には店舗等が入りますが、広場に面した外壁には大型の屋外ビジョンが、さらにその下には屋外ステージも設置されるなど、まさに全体がエンターテインメント機能に特化したビルと言えます。

これまでの都市再生特別地区制度によるプロジェクトはオフィスを持つものがほとんどでしたが、この歌舞伎町一丁目地区はオフィスを持っておらず、これまでにないタイプです。まちの核となる新たな都市観光拠点の創出がテーマで、1階には空港リムジンバスの乗り場も整備されます。

2022年には竣工する予定で、これによって、新宿の映画館の総スクリーン数は48となります。「映画の街―新宿」に関してはいずれまたご紹介したいと思います。

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