『アジア探索007～上海⑦』
上海の市内交通事情
上海の地下鉄網の総延長は567kmで、2010年に北京に次ぐ世界２位になりましたが、これは郊外まで地下鉄が延びているためです。東京と比較すると、都心部の路線の密度は東京の方が高くなっています。また、利用者数は東京が世界一で、仮に相互乗り入れで直通運転している私鉄の距離を加算できるとすれば、距離でも東京が世界一になります。上海の地下鉄も最近できた駅では乗換えも便利ですが、同じ駅名でも乗換えのための移動に10分以上かかるような駅もあるそうです。
もう一つの市民の足は、「公交」と呼ばれるバスで、距離に関係なく2元（約30円）で利用でき、アプリで停留所への到着時刻も予想できるため便利です。2017年、上海市の中心部を東西に走る延安路に、「71線」というBRT（Bus Rapid Transitの略で、専用車線を走る快速バス）の運行が始まり、2台連結のトロリーバスが3分おきに来る利便性で人気を博しています。これも同様に2元で乗れます。
