『アジア探索004～上海編④』
北外灘と南外灘、前灘、后灘
上海外灘（バンド）の珠玉の光景は、人々の人気を博し、周辺の開発に波及しています。ガーデンブリッジ（外白渡橋）やブロードウェイマンション（上海大厦）が外灘の北端でしたが、2010年以降、「北外灘」の開発が進み、Hyatt on the BundやThe Peninsula Shanghaiが喧騒から少し離れたところから陸家嘴を一望できる上質な空間を提供しています。最近では、外灘の南側でも、倉庫街をリノベーションした開発の動きがあります。
また、2010年上海万博は、黄浦江の南浦大橋と濾浦大橋の間の両岸を会場として開催されましたが、その跡地において業務・商業主体の複合開発が行われているほか、周辺の前灘、后灘と称する開発区が次々に開発されています。
これらはすべて、江沢民による「黄浦江沿いの工場等をすべて移転させ、新たな都市的土地利用に転換していく政策」の一環です。上海は、常に新しい表情を見せ、街は発見の刺激に満ちています。
