ブログBlog

2017.08.04

『東京探索003』東京の明治から大正時代

『東京探索003

今回は、東京の明治から大正時代について見ていきたいと思います。明治時代に入ると、もとの江戸の範囲がほぼそのまま、「東京15区」となりました。「山の手」の台地部分は住宅に特化し、これに接する坂下の「下町」に商店街等が立地しました。これらの「山の手」と「下町」の例として、「麻布台・六本木」と「麻布十番・溜池」、「番町・麹町・神楽坂」と「九段・神田」等が挙げられます。

「銀座」は、江戸時代はどちらかといえば職人の町でしたが、1892年銀座大火の後、不燃化を図って「煉瓦街」が建設され、それ以降、高級な店舗が集積するようになりました。また、江戸時代から流通・商取引の要であった「日本橋」には、明治以降、銀行や百貨店が立地しました。

藩邸、武家屋敷などの大きな敷地は、大学、軍用地、政府機関などの大規模街区に移り変わりました。江戸時代には藩邸が並ぶ街区であった丸の内などは、明治政府に接収された後、1890年に三菱グループに払い下げられ、これが丸の内ビジネス街の礎となりました。

東京には、明治、大正時代の情景を彷彿とさせる場所が多く残っています。

 

 

 

PAGE TOP