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2017.07.18

『東京探索002』東京のルーツは江戸から

今回は、東京のルーツを探りたいと思います。

東京は、1603年に徳川家康が「江戸」に幕府を置いて以来、我が国の首都であり続けていますが、もともと利根川・荒川の流域に広がる関東平野の農産物、東京湾という自然の良港、江戸前の水産資源などに恵まれ、発展する条件を備えていました。

参勤交代のシステムを作り、五街道の整備、樽回船・菱垣回船などの海運システムを作った結果、全国の産物が集まる東京の原型が出来上がりました。こうして江戸は江戸時代265年の間に徐々に首都機能を蓄積し、100万都市になっていきます。

江戸の町の構造を見ると、上屋敷・中屋敷・下屋敷などの武家屋敷は、主として江戸城の周辺や山の手の高台などに立地し、商人・職人が住む長屋は主として低地である下町に立地し、物資が集まる隅田川に近い日本橋などに商業集積ができたことがわかります。

江戸の町の古地図をたどり、山の手の大きな武家屋敷の跡地がその後どのように変遷していったか、あるいは下町の町割がどのように形成され現在に至ったかなどを想像しながら江戸を考察すると、東京の今が見えてくることがあります。

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